SEO対策とは?仕組み・3本柱・進め方7ステップを費用の目安つきで解説
「SEO対策とは何なのか、いまさら人に聞けない」
「制作会社から提案されたけれど、そもそも何にお金を払うのか分からない」
SEOは略語と専門用語が多く、調べるほど全体像がぼやけていく分野です。
用語の意味は分かっても、自社が何から手をつければいいのかまでは、なかなかたどり着けません。
結論からお伝えします。
SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンで自社のページが上位に表示されるよう、サイトの中身と構造を整えていく取り組みのことです。
ただし本当の目的は順位そのものではありません。検索した人に見つけてもらい、問い合わせや来店につなげることがゴールになります。
この記事では、SEO対策の意味から検索順位が決まる仕組み、実際にやることの全体像、費用の目安、効果が出るまでの期間までを順番に整理しました。
SEO対策を提供している立場ですが、向いていないケースや費用に見合わない場面も含めて正直に書いています。
SEO対策とは?検索から継続的に見つけてもらうための取り組み
SEOは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では検索エンジン最適化と訳されます。
GoogleやYahoo! JAPAN、Bingといった検索エンジンで、狙ったキーワードで自社のページが上位に表示されるようサイトを改善していく施策の総称です。
日本の検索市場はGoogleの仕組みが大半を占めています。Yahoo! JAPANの検索結果もGoogleの技術を利用しているため、実務上は「Googleに評価されるサイトをつくること」がSEO対策とほぼ同じ意味になります。
やることを大きく分けると、次の3つに整理できます。
- 内部対策——サイトの構造やHTMLを、検索エンジンが読み取りやすい形に整える
- コンテンツSEO——検索している人の疑問に答えるページを用意する
- 外部対策——他サイトから紹介・言及され、信頼される状態をつくる
この3つは後ほど詳しく解説します。
まず押さえておきたいのは、SEO対策が「小手先のテクニック」ではなくなっている点です。
Googleは公式ガイドの中で、検索エンジン向けではなくユーザーのためにコンテンツを作ることを繰り返し推奨しています。
目的は「順位」ではなく「問い合わせ・売上」
SEO対策で最初に決めるべきなのは、順位ではなくゴールです。
理由は単純で、1位を取っても売上が1円も増えないキーワードが存在するからです。
たとえばホームページ制作会社が『SEOとは』という言葉で1位を取ったとしましょう。
集まるのは調べ物をしている人で、その大半はホームページ制作を検討していません。
アクセス数のグラフは伸びますが、問い合わせは増えないままです。
一方で「諏訪市 ホームページ制作 費用」のようなキーワードなら、月間の検索数がわずかでも、調べている人は依頼先を探している最中です。3位でも問い合わせにつながります。
つまり順位は手段であって、評価すべき指標は問い合わせ数や来店数です。
提案を受けるときも「何位を狙うか」ではなく「そのキーワードで上がったら誰が来るのか」を確認してください。
SEO・MEO・Web広告の違い
Web集客の手段は大きく3つに分かれます。それぞれ性質がまったく違うため、比較して整理しておきましょう。

| SEO対策 | MEO対策 | Web広告 | |
|---|---|---|---|
| 表示される場所 | 検索結果の通常枠 | Googleマップ・地図枠 | 検索結果やSNSの広告枠 |
| 成果が出るまで | 3〜6か月以上 | 1〜3か月 | 即日 |
| 費用を止めたら | しばらく表示が残る | しばらく表示が残る | 即座に停止する |
| 向いている業種 | 商圏が広い・単価が高い | 実店舗・地域密着 | 今すぐ客を集めたい |
| 費用の性質 | 資産に近い投資 | 運用の手間が中心 | 消費される費用 |
広告は費用を出した分だけ確実に人へ届きます。一方でSEO対策は、費用を払っても必ず届くとは限りません。
その代わり、一度上位に定着すると費用を止めた後もしばらく流入が続くという広告にはない性質を持っています。
実店舗をお持ちの場合は、SEOより先に地図検索の対策に取り組んだほうが早く成果が出ます。詳しくはMEO対策とは何かを解説した記事をご覧ください。
SEO対策に取り組む4つのメリット
1. 検索している人は、すでに困っている
検索は、ユーザーが自分から言葉を打ち込む行為です。
SNSやテレビCMのように「たまたま目に入った」のとは違い、検索した瞬間にその人の困りごとが言語化されている状態といえます。
「エアコン 水漏れ 修理」と調べている人は、すでに困っていて、直せる会社を探しています。この温度感の高さが、検索経由の問い合わせが成約しやすい理由です。
2. 費用を止めても、流入がすぐには消えない
広告は出稿を止めた瞬間に表示が消えます。一方、SEOで上位に入ったページは、契約が終わっても検索結果に残り続けます。
もちろん永久ではありません。競合が新しい記事を出せば順位は徐々に下がっていきます。
それでも数か月から年単位で流入が続くケースは珍しくなく、この点が「SEOは資産になる」と言われる根拠です。
3. ページが積み上がるほど、効きやすくなる
SEOには複利のような性質があります。
1本目の記事はなかなか上がりません。ところが関連する記事が10本、30本と増えてくると、サイト全体が「このテーマに詳しいサイト」として扱われ始めます。
すると、後から公開した記事のほうが早く順位がつくようになる。この現象は多くのサイトで確認できます。
最初の3か月がいちばん苦しく、そこを越えると加速する。SEOはそういう構造です。
4. 潜在層と顕在層を、狙い分けられる
キーワードを選べば、どの段階のお客様に会うかを設計できます。
| 顕在層(今すぐ客) | 「◯◯市 ホームページ制作 費用」 依頼先を比較している段階 |
| 準顕在層 | 「ホームページ 集客 できない」 課題は自覚しているが手段は未定 |
| 潜在層 | 「SEO対策とは」 情報収集の段階 |
広告費が限られている中小企業なら、まず顕在層のキーワードから着手するのが定石です。
本数が積み上がってきた段階で潜在層へ広げていくと、無駄が出にくくなります。
顕在層にSEO対策してアプローチすることで
依頼先を探しているユーザーに届くところで対策ができるので、問い合わせに直結しやすいのです。
準顕在層・潜在層はまだ検討する余地のある段階なので優先順位は顕在層に対する対策の次に行います。
先に知っておきたいSEO対策3つのデメリット
良い面だけを並べても判断材料になりません。ここは正直に書きます。
1. SEO対策後、成果が出るまで時間がかかる
今日ページを直しても、順位に反映されるまで数週間から数か月かかります。競合が強い分野なら半年以上かかることもあります。
「来月までに売上を立てたい」という状況にSEO対策は向きません。その場合は広告を選ぶべきです。
2. 客単価が低いと、費用倒れになる
これが最も見落とされやすい点です。
仮に月20万円でSEOを外注したとします。
客単価3,000円の飲食店なら、費用を回収するだけで月67人の新規来店が必要です。
検索経由だけでこの数字を積むのは、決して簡単ではありません。
一方、客単価50万円のリフォーム会社であれば、月1件の受注で十分に元が取れます。
客単価の低い業界では、SEO対策を熱心に行っても元が取れず他にMEO対策など無料ででき、
外注をしてもSEO対策に比べて安いので先にMEO対策をするべきかもしれません。
MEO対策とは?いくらぐらいできるの?と気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。
計算方法は後ほど詳しく解説します。金額の内訳や料金体系についてはSEO対策の費用相場をまとめた記事で、相場と実際の見積もりの読み方を公開しています。
3. Googleのアップデートで変動する
Googleは検索の評価基準を年に数回、大きく更新します。
昨日まで1位だったページが数日で圏外へ落ちることも実際にあります。順位を保証できる会社は存在しないと考えてください。
なお「SEOは意味がない」という意見を目にした方は、SEO対策は効果ないと言われる理由もあわせてご覧ください。何をもって効果なしと判断されているのかを整理しています。
検索順位が決まる仕組み|クロール・インデックス・ランキング
SEO施策の話に入る前に、Googleがどうやって順位を決めているのかを押さえておきましょう。
SEO対策は多くの方がGoogleで検索するため、順位の決定方法を知らなくては効果的な対策ができません。
意外と知られていないSEO対策の基礎知識としてGoogleの検索順位決定方法を見ていきましょう。
Googleの検索は、次の3ステップで動いています。

ステップ1:クロール(見つけてもらう)
クローラーと呼ばれるプログラムが、リンクをたどってWeb上のページを巡回します。
そもそも見つけてもらえなければ、順位をつけることもできません。
どこからもリンクされていないページや、サイトマップに載っていないページはクローラーが巡回してこないため、発見が遅れます。
公開したのに検索結果に出てこないというご相談の多くは、この段階でつまずいています。
まずは、クローラーに見つけてもらうための施策を行うことで検索順位をつけてもらえるので
上位表示を目指す前に順位づけを行いましょう。
ステップ2:インデックス(登録してもらう)
ステップ1でクローラーが見つけたページの内容をGoogleが解析し、データベースに登録する工程です。
ここで「このページは何について書かれているか」がGoogleに認識されます。
- 記事の内容が有益か
- 情報は正しいのか
- 情報は新しいのか
- 記事の制作元・出典元は?
様々な要因をGoogleに確認され、登録が行われます。
注意したいのは、クロールされても必ず登録されるとは限らない点です。
他ページと内容がほぼ同じ、情報量が極端に少ない、noindexタグが残っているなど、こうしたページは登録されずに見送られます。
こちらも情報がしっかりと記入されていないと検索上位に表示される以前に
登録されないため、登録されているかどうか確認する必要があります。
確認するにはGoogle Search Console(GSC)と呼ばれる無料でつけるツールがあるので
こちらから確認しましょう。
ステップ3:ランキング(順位をつけてもらう)
ユーザーが検索したとき、登録済みのページの中から最も役立つものを選んで並べる工程です。
検索したキーワードに対して情報が薄かったり、関係がなかったり、信頼性の低い情報だった場合ユーザーの満足度は下がってしまいます。そのため、満足度の高くなるような情報をランキングで上位に表示されるようになっています。
Googleは数百のシグナルを組み合わせて順位を決めていると説明しています。
主なものは次のとおりです。※詳細な情報は公開されておらず一般にSEO業界で言われている内容です。
- 検索キーワードとページ内容の関連性
- コンテンツの品質と独自性
- 他サイトからのリンクや言及による信頼性
- ユーザビリティ(表示速度・スマホ対応・安全性)
- 検索した人の地域や過去の行動といった文脈
ここで大事なのは、順位は絶対評価ではなく、競合との相対評価で決まるということです。
自社が何も変えなくても、競合が良い記事を出せば順位は下がります。SEO対策に「完了」がないのは、この相対評価という仕組みが理由です。
Googleが重視する「E-E-A-T」
コンテンツの品質を測る観点として、GoogleはE-E-A-Tという考え方を示しています。
| Experience(経験) | 実際に体験・使用した人が書いているか |
| Expertise(専門性) | そのテーマに詳しい人が書いているか |
| Authoritativeness(権威性) | その分野で認められている発信者か |
| Trustworthiness(信頼性) | 運営者情報や根拠が明示されているか |
中小企業にとって、実はここが最大の武器になります。
現場を持っている会社にしか書けない事例や失敗談は、ライターが調べただけの記事では絶対に書けません。
自社の一次情報こそがE-E-A-Tそのものだと考えてください。
Experience(経験)
実際に経験したり体験したり、使用したりした方が書くことで全く知らない方が書いたわけではないので
情報への信頼度は高くなりやすいです。
例えば、SEO対策をしたことがある方が実体験を基に書いたSEO情報
SEO対策をしたことがない・未経験の方が書いたSEO情報
どちらが信頼できるかと言われると
ほとんどの方が前者を選ぶと思います。
Googleでも同様に実体験など経験を基に書かれた記事の方が信頼されやすいため、重視されています。
Expertise(専門性)
専門性の高い方が書く情報は、情報としての信頼度が高い記事になります。
そのため、Googleでも信頼できる専門性を重視しています。
例えば、資格の保有やそのジャンル・分野に特化している企業・団体からの情報など専門性のある方がかくことが重要です。
Authoritativeness(権威性)
権威のある方が発信する情報は、信頼度が高くなります。
大学や行政などわかりやすく信頼のできる分野や、医師・弁護士・司法書士などの国家資格等保有しているなど
取得しようと思っても簡単には取得ができないような資格など権威を感じられるよう方がかく情報をGoogleは重視しています。
Trustworthiness(信頼性)
ここまで紹介してきた内容は全て事実なら非常に有力な情報です。
しかし、嘘であった際には全て無かったことになってしまいます。
例えば、権威のある医師が書いた記事だと思っていた記事が嘘だった場合誤った情報が混じってしまいます。
病気について書かれていた場合、医師が書いていると信頼してしまい、場合によっては病院にかかるのが遅くなってしまうことがあります。
そんなことがあってしまうと、健康・命に関わる重大な問題を起こしてしまいます。
この例え話は、実話なのです。
詳しくは健康アップデートで検索してみてください。
Googleでは信頼性の高い情報を優先的に表示されるようになっています。
YMYL(You Maney You Life)と呼ばれる健康・金融領域は特に信頼性が重視される傾向にあります。
AI Overview・生成AI検索への向き合い方
近年は検索結果の上部にAIによる要約(AI Overview)が表示されるようになり、ChatGPTなどに直接聞く人も増えました。
「SEOはもう終わりでは」と心配される方もいます。
ただ、AIが答えを作るときに参照しているのは、結局のところWeb上のページです。
引用元として選ばれるのは、質問に対する答えが明確に書かれ、情報の出どころがはっきりしているページでした。これはSEOで評価されるページの条件とほぼ重なります。
やるべきことが根本から変わるわけではありません。ただし次の2点は、以前より効きやすくなっています。
- 見出しの直後に、結論を1〜2文で簡潔に書く
- 数字・比較表・Q&A形式など、抜き出しやすい構造で書く
SEO対策の3本柱|内部対策・コンテンツSEO・外部対策
ここからは具体的にやることの話です。冒頭で触れた3つの柱を、順番に見ていきます。

内部対策|サイトの土台を整える
内部対策は、検索エンジンがページを正しく読み取れるようにする作業です。テクニカルSEOとも呼ばれます。
地味な工程ですが、ここが崩れているとどれだけ良い記事を書いても評価されません。
| 項目 | やること |
|---|---|
| タイトルタグ | 1ページ1テーマで、対策キーワードを自然に含める |
| 見出し構造 | h1→h2→h3の順序を守り、階層を飛ばさない |
| 内部リンク | 関連ページ同士をつなぎ、回遊と評価の受け渡しを促す |
| 表示速度 | 画像を圧縮し、不要なスクリプトを減らす |
| スマホ対応 | スマートフォンでの表示を基準に設計する |
| 構造化データ | FAQやパンくずなどを機械が読める形式で記述する |
| 重複・低品質 | 不要ページを整理し、noindexで評価の分散を防ぐ |
特に内部リンクは、費用をかけずに効果が出やすい施策です。
関連する記事同士を適切につなぐだけで、クロールされやすくなり、ページの評価も伝わりやすくなります。
このときリンクの文言(アンカーテキスト)には、リンク先の内容が分かる言葉を入れてください。「こちら」「詳しくはこの記事」といった表現では、Googleにも読者にも何のページか伝わりません。
コンテンツSEO|検索意図に答えるページをつくる
3本柱のうち、最も成果を左右するのがコンテンツです。
ポイントは文字数ではなく、検索意図に答えきっているかという一点に尽きます。
「SEO対策 費用」と検索する人が知りたいのは、相場の金額と、その内訳と、自社ならいくらかかるのかです。会社の理念を長々と書いても、この人の役には立ちません。
良い記事の条件を挙げると、次のようになります。
- 見出しの直後に結論があり、途中で離脱しても答えが分かる
- 自社でしか書けない事例・数字・失敗談が入っている
- 都合の悪い情報(向かないケース・デメリット)も書いている
- 競合記事の構成をなぞっただけの内容になっていない
上位記事を参考にするのは構いませんが、見出しをそのまま真似た記事は評価されにくくなっています。
同じ情報がもう1つ増えるだけでは、Googleが順位を入れ替える理由がないからです。
外部対策|他サイトから信頼される状態をつくる
外部対策とは、他サイトからのリンク(被リンク)や言及を増やす施策です。
Googleは他サイトからの参照を「推薦」に近いものとして扱うため、信頼性の評価に影響します。
ただし被リンクの購入は絶対に避けてください。Googleのスパムポリシーで明確に禁止されており、発覚すればサイト全体の評価が下がります。一時的に順位が上がっても、後で失うものが大きすぎます。
現実的に取り組めるのは、次のような方法です。
- 取材・寄稿・地域メディアへの掲載
- 業界団体・商工会議所・自治体サイトへの登録
- 導入事例やお客様の声を、取引先と相互に紹介し合う
- SNSやプレスリリースで、引用されやすい情報を発信する
中小企業の場合、外部対策に多くの時間を割く必要はありません。
優先順位は内部対策 → コンテンツSEO → 外部対策の順で問題ないと考えています。
SEO対策の進め方7ステップ
実際にどういう順番で進めるのか、Morethanが支援するときの流れをそのまま書きます。
STEP1:目的とゴールを決める
最初に決めるのは「何が増えたら成功か」です。
問い合わせ件数なのか、来店数なのか、資料請求なのか。ここが曖昧なまま記事を作り始めると、アクセスは増えたのに売上が変わらないという結果になりがちです。
あわせて、月に何件の問い合わせが必要かも数字にしておきましょう。この数字が、後のステップで判断基準として効いてきます。
STEP2:現状を診断する
次に、今のサイトがどういう状態かを調べます。
インデックスされているページ数、表示速度、スマホ対応、既に順位がついているキーワード、競合サイトとの差——これらを洗い出す工程です。
診断を飛ばして記事だけ作り始めるケースをよく見かけますが、これは遠回りになります。
たとえば全ページが同じタイトルタグになっていたら、記事を50本追加するより、そこを直すほうが早く効きます。
Morethanでは、URLを入力するだけで基本項目をチェックできる無料SEO診断ツールを公開しています。まずご自身のサイトの状態を確認してみてください。
STEP3:キーワードを設計する
SEO対策の成否は、ここでほぼ決まります。
やることは、狙うキーワードを洗い出し、優先順位をつけて配置していく作業です。判断の軸は次の6つを使っています。
- 自社の戦略と合っているか
- 問い合わせにつながりやすいキーワードか
- 検索されている回数はどれくらいか
- 競合が強すぎないか
- 関連キーワードをまとめて押さえられるか
- 自社の専門性を出せるテーマか
検索数が多いキーワードほど良いわけではありません。
月間10,000回検索されるキーワードで100位にいるより、月間50回のキーワードで1位を取るほうが問い合わせは増えます。中小企業ほど、この考え方が重要になります。
さらに近年は、1本の記事を単独で作るのではなく、中心となるテーマの記事(ピラーページ)と、その周辺を掘り下げた記事(クラスター記事)をセットで設計する方法が主流です。今ご覧のこの記事も、SEOをテーマにした中心記事として作っています。関連するテーマは記事内から相互にリンクさせ、サイト全体で1つの分野を網羅する構造を目指します。
STEP4:サイトの内部を整える
診断で見つかった不具合を直していく工程です。
タイトルと見出しの整理、表示速度の改善、重複ページの統合、内部リンクの再設計など、優先度の高いものから着手します。
既存サイトの改修は、記事制作より先にやるべきケースが多い施策です。
すでにアクセスがあるページを直すほうが、新規記事より結果が早く出るためです。
STEP5:コンテンツを作る
設計したキーワードに沿って、ページを作っていきます。
1本作って終わりではなく、月に数本ずつ継続して積み上げる形が基本です。
執筆を外注するか自社で書くかは、テーマによって分けるのが現実的です。
制度や一般論の解説は外注しやすい一方、現場のノウハウや施工事例は、社内の方が書いたほうが圧倒的に質が上がります。構成だけこちらで作り、中身を担当者に話してもらう進め方もよく採用しています。
STEP6:計測する
公開したら必ず数字を追います。最低限そろえるのは次の3つです。
- Googleサーチコンソール——どのキーワードで何位に表示され、何回クリックされたか
- GA4——訪問数、どのページから問い合わせに至ったか
- 順位計測——狙ったキーワードの推移を記録する
GA4はデータ保持期間が初期設定で2か月になっています。14か月に変更しておかないと、前年同月と比較できません。設定を確認してみてください。
STEP7:リライトする
SEOで最も費用対効果が高いのが、公開済み記事の改善です。
新しく1本書くより、検索結果の2ページ目で止まっている記事を1ページ目に押し上げるほうが、はるかに早く成果が出ます。10位から9位に上がるより、11位から9位に上がったときの流入増加のほうが大きいためです。
ただし、公開直後の記事をすぐ触るのは避けてください。評価が定まるまで最低3か月は様子を見て、そのうえで数字を見ながら判断します。
SEO対策の費用相場と、費用が見合うかの判断
結論から書くと、SEO対策の費用相場は月額10万〜50万円です。
ただしSEOは広告と違い、払った金額に比例して成果が出るものではありません。だからこそ、料金体系と内訳を理解しておく必要があります。
料金体系は大きく4タイプ
| 料金体系 | 費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 月額固定(コンサル型) | 月 10万〜50万円 | 施策提案・分析・改善を継続。最も一般的 |
| スポット(単発) | 10万〜50万円/回 | サイト診断や内部改修を単発で依頼 |
| 記事作成(コンテンツSEO) | 1記事 3万〜10万円 または文字単価 3〜10円 | 記事本数に応じた課金 |
| 成果報酬型 | 順位や流入に応じて変動 | 達成条件の設定次第でリスクあり |
※一般的な目安です。サイト規模、競合の強さ、対応範囲によって変動します。
中小企業や店舗の場合、現実的な選択肢は月額固定の10万〜30万円前後か、スポットでの内部改修です。
なお成果報酬型は一見安全に見えますが、達成条件が「検索数の少ないキーワードで1位」に設定されていると、成果が出ていないのに報酬が発生します。契約前に条件を必ず確認してください。
各料金体系のメリット・デメリット、費用の内訳、見積書のどこを見るべきかはSEO対策の費用相場と外注料金を解説した記事で詳しくまとめています。金額の妥当性を判断したい方は、あわせてご覧ください。
費用が見合うかは「回収ライン」で判断する
相場を知っても、自社に合うかどうかは分かりません。判断には次の計算式を使います。
月額費用 ÷(客単価 × 粗利率 × 成約率)= 必要な月間問い合わせ数
| 月額20万円/客単価50万円/粗利率30%/成約率30% | 必要な問い合わせ数は月4.4件 |
| 月額20万円/客単価3,000円/粗利率60%/成約率100% | 必要な来店数は月112人 |
上の例なら十分に現実的です。一方、下の例を検索経由だけで達成するのは相当に厳しい。
この場合はSEOに月20万円をかけるより、MEO対策やSNSに配分したほうが合理的です。
提案を受けたら、まずこの計算をしてみてください。回収ラインが自社の実力から見て遠すぎるなら、その提案は断って構いません。
自社でやるか、外注するか
SEO対策は自社でも取り組めます。判断の目安をまとめました。
| 自社でやりやすい | 外注したほうがよい |
|---|---|
| 記事の執筆(現場のノウハウ) | 初期の診断と課題の切り分け |
| 写真の撮影・事例の収集 | キーワード設計と全体の構成 |
| お客様の声の掲載 | HTMLやテーマファイルの改修 |
| 更新頻度の維持 | 数値分析とリライトの優先順位づけ |
設計と内部対策だけ依頼して、記事は自社で書く——この分担が、費用を抑えつつ成果を出しやすい形です。
Morethanでも、この進め方をご提案することが少なくありません。
SEO対策の効果はいつ出るのか
一般的な目安は3〜6か月です。競合が強い分野では1年以上かかることもあります。

| 時期 | 起きること |
|---|---|
| 〜1か月 | 診断・設計・内部改修。順位はほぼ動かない |
| 1〜3か月 | 記事がインデックスされ、表示回数が増え始める |
| 3〜6か月 | 競合の弱いキーワードから順位がつき、流入が増える |
| 6〜12か月 | 主要キーワードで上位に入り、問い合わせが安定してくる |
最初の3か月は、数字がほとんど動きません。
ここで焦って施策を変えてしまうと、積み上げがリセットされます。順位が動かない時期でも、表示回数や検索クエリの種類は先に変化するので、そこを先行指標として見ておくと判断しやすくなります。
成果が出ないSEO対策によくある5つの失敗
1. キーワードを決めずに記事を書いている
「とりあえずブログを更新する」という状態が、最も多い失敗です。
誰のどんな検索に応えるのかを決めずに書いた記事は、どのキーワードでも中途半端な順位にとどまります。
2. 検索意図と記事の中身がずれている
「費用」で検索している人に対して、サービスの想いを語ってしまうパターンです。
知りたいことが最初に書かれていないページは、読者がすぐ戻ってしまいます。
3. 内部リンクがつながっていない
記事は増えているのに、記事同士がどこもつながっていないサイトは多く見かけます。
これでは1本ずつが孤立したままになり、サイト全体としての評価につながりにくくなります。
4. 数字を見ずに感覚で進めている
サーチコンソールを一度も開いていない、というご相談も珍しくありません。
どのキーワードで何位なのかを把握していなければ、どこを直すべきかも決められません。
5. 低品質なページを大量に作っている
掲載情報が2〜3件しかない一覧ページを地域名だけ変えて量産する、といった手法です。
こうしたページは低品質と判断され、サイト全体の評価まで引き下げます。不要なページは削除するか、noindexで検索結果から外してください。
やってはいけないSEO対策
Googleがスパムポリシーで明確に禁止している手法があります。短期的に順位が上がることもありますが、発覚すれば評価は大きく下がります。
- 被リンクの購入、リンクの相互交換を目的としたページの設置
- キーワードを不自然に詰め込んだ文章
- 背景と同じ色の文字で、隠しテキストを埋め込む
- 他サイトの文章をコピーしただけのページ
- AIで大量生成しただけの、確認も編集もしていない記事
AIの利用そのものは禁止されていません。禁止されているのは検索順位の操作を主目的とした、価値のない大量生成です。
下書きにAIを使い、事実確認と自社の見解を人が加えるのであれば問題ありません。
MorethanのSEO対策
参考までに、Morethanの料金もお伝えします。いずれも税別です。
| 内容 | 料金 |
|---|---|
| SEO対策(継続支援) | 月額 79,800円〜 |
| 記事執筆代行 | 1文字 5円〜 |
| 既存サイトのSEO改善 | 1ページ 29,800〜60,000円 |
既存サイトの改善をご依頼いただく場合は、まずSEO診断で課題を洗い出すことが前提です。どのページを、なぜ、どう直すのかを明確にしてから着手します。
他社で制作されたサイトのSEO対策のみのご依頼も承っています。
これまでの改善事例はSEO対策の支援実績にまとめました。地域で依頼先を探している方は長野市のSEO対策会社の選び方も参考になります。
SEO対策に関するよくある質問
Q. SEO対策とは、具体的に何をすることですか?
サイトの構造を検索エンジンが読み取りやすく整える「内部対策」、検索意図に応えるページを作る「コンテンツSEO」、他サイトからの信頼を集める「外部対策」の3つです。中小企業の場合は、内部対策とコンテンツSEOを優先すれば十分に成果が出ます。
Q. SEO対策は自分でもできますか?
できます。特に記事の執筆は、現場を知っている方が書いたほうが質が高くなります。ただし初期の診断とキーワード設計は判断が難しいため、そこだけ外部に頼む形が現実的です。
Q. 効果が出るまでどのくらいかかりますか?
一般的に3〜6か月です。競合の強さによって変わりますが、表示回数や流入キーワードといった先行指標は、もっと早い段階から動き始めます。
Q. 費用はいくらかかりますか?
外注する場合の相場は月額10万〜50万円です。サイト規模、狙うキーワードの競合性、記事本数によって変わります。内訳や判断基準はSEO対策の費用相場で詳しく解説しています。
Q. SEO対策とMEO対策はどちらを先にやるべきですか?
実店舗があるなら、MEO対策が先です。無料で始められ、成果が出るまでの期間も短くて済みます。商圏が広い業種や、来店を伴わないビジネスであればSEOを優先してください。
Q. 順位を保証してくれる会社はありますか?
順位はGoogleが決めるものなので、保証はできません。保証をうたう会社があれば、達成条件を必ず確認してください。見るべきは保証の有無ではなく、毎月どんな施策を行い、数字がどう動いたかを開示してくれるかです。
まとめ|SEO対策とは、検索から選ばれ続ける状態をつくること
最後に要点を整理します。
- SEO対策とは、検索エンジンで上位に表示されるようサイトを整える取り組み。ゴールは順位ではなく問い合わせや来店
- やることは3つ——内部対策・コンテンツSEO・外部対策。中小企業は前の2つを優先する
- 効果は3〜6か月。最初の3か月は数字が動かない前提で計画を立てる
- 費用は月額10万〜50万円が相場。回収ラインを計算し、自社の客単価に見合うかを先に確かめる
SEO対策は、やれば必ず成果が出る施策ではありません。
それでも、正しい順番で積み上げれば、広告費を払い続けなくてもお客様に見つけてもらえる状態をつくれます。
進め方と料金をまとめた資料を無料でご用意しています。「うちの単価でSEOは合うのか」「今の見積もりは妥当か」といったご相談だけでも構いません。しつこい営業は一切いたしません。
本記事の参考・出典
- Google 検索セントラル「Google 公式 SEO スターター ガイド」
- Google 検索セントラル「Google 検索の仕組み」
- Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」
- Google 検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」
- Google 検索セントラル「Google 検索ランキング システムのご紹介」
本記事の料金や相場は2026年8月時点の内容です。
